カタカムナと潜象界


カタカムナ文献は偽書か?

潜象界について語るとき、必ず引き合いにだされる代表の一つが相似象学のことではないでしょうか。

 

相似象学は楢崎皐月(ならさき さつき 1899~1974)氏のカタカムナ文献の研究を引き継ぐ形で創始された学問です。

 

1949年に楢崎氏が六甲山にて大地電気測定の研究を行っていたさいに、猟師の姿をした平十字(ひらとうじ)という人物から調査用に設置した機材について苦情を受けたそうです。楢崎が苦情に応じて直ちに機器を取りはずすと平十字から感謝され、お礼代わりに、平十字からカタカムナという神社のご神体であった巻物の書写を許されました。これが今に伝わるカタカムナ文献です。

 

ただ、これは偽書とされています。おそらくは、楢崎氏の創作であろうというのが現在の通説となっています。

 

理由は、楢崎氏がカタカムナの写しの公表を渋っていたこと、発表の時期により言語が微妙に違うこと、そもそも平十字なる人物もその神社も存在せず、それらに該当するような人物も神社すらも見当たらないこと。最後に楢崎氏自身も自分はキツネに化かされていたのではないかという発言をされたこと。

ほかにもあるようですが、以上のような理由から、発表時期によってカタカムナ文献に相違がみられるのは、まだ創作の過程だったからだろうと言われています。

 

では、カタカムナも相似象学もまったくのインチキなのかとういと、私はそうとも言い切れないと思っています。

 

以下、楢崎研究所の相似象学の概要です。

 

相似象学の概要
地球の表層に賦存する自然物は、その形態容相が、重深的に互いに相似する。
地表面における山の姿や植物生育の様子、あるいは岩石の風化される形や海水の陸地浸食の有様などは、そこになんらの規則性とか方向性とかが客観されないで、不規則に種々雑多の容相を示しているように思われていた。事実、相似象は気が付き難く、観測され難い現象である。
しかし、実際は注意深く観察すれば、雲の形と山容と相似し、山容と植物の生育の姿が相似して客観される地点がある。しかも、その地点は地表上の特定の場所に限定されるのではなく、地表面の任意の地点において相似の現象を観ることができる。
この現象は、単に自然物体の形が似るだけでなく、動植物の生理現象に関連し、人の精神作用と交渉をもつもので、また、多くの宗教的神秘性の物語はこの現象の二次的所産といえるのである。
相似象の起きるわけは、地球物理学上の問題であり地球の自転・公転運動、すなわちスピン角運動ならびに軌道角運動により地球の各圏層において球心部と同期に変動する位置勢力の波動分布が存在することによる。
位置勢力は磁気力・電気力の場を構成し、物体相互の物性に関連し、動植物の生理にも関連する。
静電三法では、宇宙対向の静電気に並び相似象学が植物波農法、物質変性法、人体波健康法の基礎として重要である。
相似象学は、科学技術は勿論のこと、宗教、哲学、教育、芸術など広い分野にわたり、根元的な基礎理論として応用できる。

(楢崎研究所HP http://www.narasaki-inst.com/soujishou.htmyより抜粋)

 

楢崎氏が真剣に潜象界のことについて研究、思索されていたのは事実で、実際に自然のなかから、なにかを感じ取ってそれを表現し、体系化しようとしていたのは本当だと思います。

 

カタカムナが楢崎氏の創作であったとしても、その思考のすべてを「真実ではない」とは言えないのではないでしょうか。

 

そして、楢崎氏の研究が真実にどの程度近づいたのか、それは自分自身が潜象界へのアクセス方法を修得し、実際に「気」を体感しない限りは分からないことだと考えています。

 

 

 

 

 

 


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