潜象界は現実世界と一体の存在
人が五感で感じ取れる現実世界を現象界といいます。
象(かたち)が現れている世界です。
それに対して、五感では感知できない象(かたち)が潜んでいる世界を潜象界といいます。
では、潜象界とは、現象界と反対側の世界になるのか、というと実はそうではないのです。
潜象界は現象界とまったく同時に同じ空間に存在しながらも、五感では感じ取ることのできないだけで、感覚的には現象界を包み込んでいるのが潜象界とも言えます。
潜象界はいわゆる「気の世界」であるとも言われています。
ただ、いまのところすべてが仮説であり、それを数値化、もしくは映像化して確認する方法がありません。
唯一、確認する方法があるとしたら、それは人本来がもっている原初感覚を呼び覚ますこと。
この原初感覚は気を実感として感知することが可能で、その原初感覚をもってすれば、潜象界での気の動きを捉えることができるからです。
潜象界からの情報はいまのところ、原初感覚を持つ者でしか感知できず、またその気の動きは言葉では表現できないために、感覚を共有することもできません。
そのデータもまた共有できないのです。
ですから、潜象界そのものが感知する者の主観でしか表現されず、それゆえにいろいろな表現方法が試されました。
その結果、摩訶不思議な世界として認識されるに至ったのですが、感知できる者にとっては確かに存在する世界なのです。
さて、そんな潜象界の世界を現実生活にどう応用するのか?
感知できない、見ることも触ることもできない世界のことなど、関係ないではないか?
いえ、そうではないのです。
潜象界での出来事は現象界と直接繋がりをもっているのです。
その潜象界からの情報は現象界で起こっている事象に先駆けて動き、その潜象界の動きが具現化されて、現象界で実体としての動きに繋がっているとされています。
ですから、潜象界での出来事は決して無視してよいものではありませんし、
関係なくもありません。
むしろ、潜象界でのことを良く知り、理解しなければならないものなのです。
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